後藤 慎吾

UPDATE
2020.12.24

その他

喉元過ぎても

2020年はコロナ禍に終始した1年でした。去年の年末に、今年起こった出来事を誰が予想したでしょうか。しかし、これまでの人類の歴史の中でパンデミックは何度も発生したのであり、その可能性が常に存在していたことも事実なのです。

 

喉元過ぎれば熱さを忘れる、ということわざがあります。苦しいこともそれが過ぎ去ってしまえば簡単に忘れてしまうという人間の習性を言い表したものです。私たちは、東日本大震災がもたらした惨禍を目の当たりにしましたが、再び日常が取り戻されると、あの時に感じた地震や津波への危機感は徐々に薄らいでいるように思います。また、戦争の捉え方についても、それを実際に経験しない世代が増えていくにつれて変化が生じているように感じます。

 

いずれ人類がコロナに打ち勝ったと宣言する日が来るのでしょう。しかし、そこで「熱さ」を忘れてはならない。また新たな危機が必ず来ると心にとめてそれに備えることの重要性を世界が認識し続けることが肝要なのだと思います。

 

2021年は反転攻勢の年にしたいですね。このコラムを読んでいただいたすべての方に幸多からんことを祈念しております。

後藤 慎吾

UPDATE
2020.10.26

その他

高校生たちとの対話

先月、弁護士会の活動で、府中西高校と小金井北高校で模擬立法の授業を担当しました。

 

民法の成人年齢や少年法の実名報道の問題を取り上げて、現行法の内容を前提として、それをよりよくするためにどのような法律の改正を行うのが良いかについて生徒たちに議論してもらい、その結果を発表し、最後に投票でクラスの意見をまとめるというものです。

 

多様な価値観を有する人々の集合である社会がそこに存在する課題を解決するためには、人々が知恵を持ち寄り、議論を尽くしたうえで、より良い解決策を選び、それを実行することが必要になります。生徒たちも今回の授業を通じてそのような社会課題の解決のあり方について理解を深めてくれたのではないかと思います。

 

私にとっても、将来わが国を背負って立つ若者たちの考えを知ることができ、とても有意義な経験でした。またどこかの学校で生徒たちと対話する機会を持てればと願っています。

後藤 慎吾

UPDATE
2020.08.17

その他

今やるべきこと

今年の夏はいつもとは違う夏になりました。我慢を強いられる夏、悔しい夏、つまらない夏になっている人は多いものと思います。

 

私はといえば、仕事と、来年の春に出版予定の書籍の執筆に明け暮れており、いずれにしても今年の夏は遊びの気分にはなれなかったので、今やるべきことをやるだけ、というなんとも清々しい気持ちでいます。

 

ワクチンが供給されるようになれば、今のような鬱屈とした社会の雰囲気も改善されるでしょう。そのころの私は未だ執筆と格闘しているのか、はたまた脱稿して晴れ晴れとした気分で新型コロナウイルスともさよならできているのか。

 

やっぱり後者の方がいいに決まっているわけでして、今やるべきことをやるだけと心に決めて、執筆活動に戻る夏の暑い夜なのでした。

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