荒巻 慶士

UPDATE
2022.11.16

その他

どうする?年賀状

 毎年事務所の年賀状のデザインをお願いしているBRESTさんから、今年もお作りしますか、とお尋ねをいただいた。BREST さんは、この事務所のホームページを作成してくださったところで、このサイト、つまりこの事務所の個性にマッチした〝作品〟を仕上げてくれる。

 来春に向けて出来上がってきた案には、跳躍するウサギが描かれている。干支を採り入れるのが近年の恒例。こうしたデザイン案を見ながら、年初のメッセージに思いを巡らせるのがまた、この時期の恒例となっている。

 

 最近は、お付き合いのある会社から、来年から年賀状はご遠慮することにしたとのご挨拶をいただいたり、知人・友人からも、悪いがもう出さないことにしているとの話を聞くことも多い。

 虚礼廃止と言われて久しいし、今風には紙の無駄遣いでは、というところか。年賀状は、常日頃お世話になっている先にする年初の挨拶に代わるものとも聞くが、実際には、無沙汰を詫び、つながりを確かめる数少ない機会になっている面が多々あって、電話やメールの連絡も不義理にする自分にとっては、近況をわずかに伝える貴重な場面となっている。

 

 そろそろと歳末のムードが漂い、それを過ぎるとお正月。一方的にお送りするのも申し訳ない感じがするが、もう少し続けようと思っている。 

荒巻 慶士

UPDATE
2022.09.20

その他

依頼者とともに

 コロナ禍をまたぎ、第一審、第二審と長く続いた訴訟について、このほど高等裁判所の判決の言渡しがあった。雇止めをめぐる労働事件で、使用者側の代理人として審理を担当した。

 結果は、幸いにして勝訴だった。

 

 事実関係、その法的な評価ともに、全面的に主張が対立する中で、書面は長大となり、証拠も膨大になった。地方裁判所で行われた証人尋問では、訴えを提起した本人含めて、上司・同僚ら、社員5名が法廷に立つなど、〝フルコース〟の展開となった。

 

 訴訟において、審理の状況次第で、代理人としてなすべきことが多くなることは当然だが、依頼者の負担も大きくなる。相手方の主張に応じて、本人、会社の場合は担当者、さらに担当者を通じ関係者において、新たな調査の必要が生じたり、証拠探しをお願いすることになる。

 事件を組み立てて進めるのは弁護士の仕事だが、これを支える協力がなければ、的確で、効果的な主張・立証は困難だ。

 

 振り返ると、依頼者と意思疎通が図れ、歩調の合った事件は、首尾よく進んだことが多い。残念ながら、その逆のケースもある。

 改めて、依頼者との協働関係の大切さを認識している。

荒巻 慶士

UPDATE
2022.07.27

その他

趣味か仕事か

 若いころは趣味を仕事にしたいと、一生懸命考えていた。

 音楽もその一つ。中学生のころドラムを始めて、バンドを組み、高校、大学とロック三昧の日々だった。好きなことを仕事にしたいというのは自然なことだし、大切なことだと思うが、職業となった途端に〝苦行(業)〟が始まるようでもある。

 

 今、時間を見つけて取り組んでいるのはゴルフ。なかなか上達しないが、時に飛び出す好ショットの快感は忘れがたく、四季折々の自然に触れられるし、コロナの時代に同伴者と一日を過ごせるのは素晴らしい。

 ところが、心を浮き立たせるスポーツも、もし自身に才能があってプロのプレーヤーだったなら、成績、ケガ…絶え間ない重圧・負荷に晒されるだろう。

 

 弁護士の仕事を楽しんでいるが、職業たるがゆえの厳しさは避けられない。逆に、趣味は趣味として広がる豊かさがある。

 近ごろ、以前所属した事務所の大先輩弁護士、庭山正一郎先生から、撮りためた写真をブログに公開したとの知らせをいただいた。ウェブページには、多忙な業務の傍ら、カメラに収めた世界の伸びやかさと充実ぶりがあふれていた。

 

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