
後藤 慎吾
- UPDATE
- 2025.04.28
その他
怒り
トランプ氏が米国大統領に就任して以来、彼の判断や言動に世界が振り回されているが、彼を大統領の座に押し上げたのは、米国の経済的繁栄から取り残された白人労働者の怒りだという分析がある。人間の怒りは、時として世の中を変えるような大きなうねりをもたらすことがある。
他方で、怒りの感情は厄介なものでもあり、それに囚われて行動した場合、問題を引き起こすことが多い。パワーハラスメントやカスタマーハラスメントはその例だ。
かなり昔の話になるが、私自身、怒りの感情から、ひどい暴言を吐いてしまったことがある。その後、その相手に謝罪したが、今でもそのことについて後悔している。その出来事があってから、私は、怒りの感情を捨てようと努力するようになった。
弁護士として仕事をするうえでも、怒りの感情は、冷静な分析や判断を妨げるだけに極めて有害だ。人間なので難しいこともあるが、これからも心の平穏を保つように心がけたい。