後藤 慎吾
- UPDATE
- 2023.10.30
その他
弁護士人生20年
私が弁護士登録をしたのは2003年10月のことだから今月でちょうど20年になる。ここまで大過なく弁護士の仕事を続けることができたのは、これまでに指導いただいた諸先輩方、今ともに事務所を運営している荒巻弁護士、支えていただいた歴代の秘書の方々など、多くの方々のお陰であり心より感謝申し上げたい。
将棋の谷川十七世名人は、将棋の棋士は「勝負師」と「研究者」と「芸術家」の3つの顔を持つと述べているが、弁護士も同じだと思う。訴訟には勝ち負けがあるし、事件を処理するために関係する法律について研究することも多い。また、弁護士の仕事として契約書を作ることがあるが、弁護士にとって契約書は「作品」というべきものであり、全体として論理的一貫性があり均整の取れた美しさが追求される。
私は何でもすぐに飽きてしまう性分なのだが、弁護士の仕事だけは辞めようと思うことがなかった。それは、弁護士という仕事がこのような多様な側面を持ち、どこまでいっても極めることが困難だからなのだろう。
健康に問題がなければあと20年は弁護士として仕事をしたい。そう考えると今はちょうど中間地点だ。これまでの20年の蓄積を活かしてこれからの20年も実りあるものにしていきたい。