荒巻 慶士

UPDATE
2020.03.22

その他

3月に見る夢

 3月は死を想う月。毎年のようにこの時期に、そういうコラムを書いて5年目を迎えた。生と死が、別れと出会いが交錯する季節。

 

 9年前の3月11日には、東日本大震災があった。その前には、地下鉄サリン事件が。先日、25年を経て後遺症に苦しんできた被害者の方が亡くなったという。そして、世界的にコロナウィルスの感染が広がり、これまでに報告されていなかったという病原体に脅かされる日々。

 

 高齢化のあらわれか、身の回りで人が亡くなる話が多いと聞いた。当方の扱う事件でも、死にまつわる事件が増えている。

 生があるから語られる死がある。死を想うのはとても自然なことだ。人の生命はまさに大河の一滴か。

 

 川に削られた地層に眠る人の影を夢に見た。花見も自粛の動きだが、幸い身軽な当事務所は例年どおりの会とした。

 

 

 

 

 

 

ページトップ