後藤 慎吾
- UPDATE
- 2019.10.28
その他
子供たちとの対話
先日、ある小学校に出向いて、5年生のクラスでいじめの問題について話をする機会がありました。弁護士会の活動の一環です。
誰もが、いじめはしてはいけないことだと知っています。しかし、昔から学校でいじめはありましたし、今でも深刻な問題であることに変わりがありません。いじめの被害児童・生徒が命を絶つ痛ましい事件は毎年後を絶ちません。
みんなが仲良く暮らせる学校や社会にするためにはどうしたらよいのか。とても難しい問題です。
物と違って、人の心は傷ついても外部から視覚的に観察することができません。子供のときはなおさらですが、相手の立場に立って物事を考えることは難しいものです。ただ、自分の気持ちであれば誰もがよくわかります。ですので、クラスの子供たちと対話をする中でいろいろな例えや実例などに触れながら、「自分が他の人からされて嫌だ、悲しいと感じるようなことは他の人にしてはいけない。」というメッセージを伝えました。月並みなことといってしまえばそれまでですが、様々な機会をとらえてこのような思考のフレームワークを継続的に伝えることで、子供たちの心のなかにしっかり根付かせることが必要なのだと思っています。
私の話を真剣に聞いてくれた子供たちが、これからの長い人生において他の人を思いやり、豊かな人間関係を築いていってもらえたらと願っています。