後藤 慎吾

UPDATE
2025.08.26

その他

阪神タイガース

阪神タイガースの快進撃が続いている。8月26日現在で阪神の貯金は27、巨人が貯金1で、その他のチームはみな借金だ。現在、マジック16だが、9月初旬には優勝を決めるだろう。

 

私の妻は、大阪で育ったから阪神の大ファンだ。東京では阪神の試合はテレビで放映されないことが多いから、年間の配信サービスに加入していて、阪神の試合があると必ず見ている。私が仕事から帰ると、阪神が勝った日は機嫌がよく、負けた日は雰囲気がピリッとしているから、妻に聞かないでも試合の結果が分かる。

 

私の娘は、もともと野球に興味がなかったが、妻の影響もあって、昨年から、阪神の熱狂的なファンになった。知識量は私の妻以上で、阪神の各投手の防御率まで暗記している。

 

私はといえば、大阪で司法修習をしたこともあり、どちらかといえば阪神ファンなのだが、2人には全くついていけない。2人は配信で試合をリアルタイムで見た後に、復習と称して阪神が勝った試合を再度見たりしている。

 

こういう環境だと、私の息子も阪神ファンになりそうなものだが、2人の期待に反してヤクルトファンである。村上宗隆選手が好きだからというのが理由だが、村上選手がメジャーに行ったら、2人からの圧力に抗しきれず、彼も阪神ファンになるのではないかと予想している。

 

というわけで、私の家族には、野球という共通の話題があるから、わりかしうまくいっている。

荒巻 慶士

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2025.07.21

その他

参院選の後で

 随分前のことになる。ある大学の政治学科を受験したときのことだ。

 面接で、今の政治で最も問題だと考えることは何か、と聞かれた。選挙の投票率が低いことだと答えたら、あまり関心がないということは、政治が相応にうまく行っているからではないか、と面接官に返された。それでも政治への関心が低いのは問題だと思うと答えた。うまく答えられなかったなと思い出す。今ならどう答えるだろうか。

 

 参議院選挙が終わった。投票率は57、58パーセントだという。投票していない人がみな投票したならば、結果は大きく変わり得る。入試面接で低投票率を嘆いたもの、投票先に困ったまま、棄権寸前で投票会場に足を運ぶのは、あれから数十年が経った今の姿ではある。

 

 国際情勢は激しいうねりを見せている。煽りを受けて、国内の状況も安定しない。

 ポピュリズムの台頭、排他主義、自国中心主義、司法の軽視、戦争と安易な武力行使…、これまで築いてきた価値の綻びが目立っている。

 

 個人の尊厳に最大の重きを置き、先の戦争を教訓に据えられた、自由主義、民主主義、平和主義という日本国憲法の3原則、その統治システムとしての法の支配は、歴史の試練に耐えている。その価値観を守りたい。

 

 身の回りのことに汲々として、大きなところで自身と家族の生活を掘り崩されないように、政治への関心を持ち続けたい。目先の利益や甘言ではなく、時代の評価に耐える政策を語る代表者を、見極める目を持ちたいと思う。

後藤 慎吾

UPDATE
2025.06.17

その他

彼岸過迄 

久しぶりに夏目漱石の「彼岸過迄を読んだ。漱石は、「彼岸過迄に就て彼岸過迄』というのは元日から始めて、彼岸過迄書く予定だから単にそう名づけたまでに過ぎない実は空しい標題である。と述べている。同作品は、明治45年1月2日から4月29日まで朝日新聞で連載された。 

 

お彼岸は、春分日(春分の日)と秋分日(秋分の日)を中日とする前後3日間の合計7日間の期間をいう。明治45年の春分日は3月21日だったそうだが、「彼岸過迄」の連載終了は4月29日であるから、思いのほか筆が進んで想定以上のボリュームになったのであろうか。 

 

ところで、私も今、執筆に取り組んでいる。私がこれまで上梓した書籍はいずれも専門書だったが、今回は一般の方向けの法律入門書だ。原稿の締切りが秋のお彼岸が過ぎた今年の9月末に設定されているので、漱石に敬意を表して、この書籍の標題も「彼岸過迄」にしようかなどと考えている。 

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